ウエストホームズ談話室
WEJ478号を拝受しました - 疲労脳
2017/08/13 (Sun) 02:30:30
WEJ478（第223回関西例会納涼仏滅会配布）号を拝受しました。東京の事務局発行の「ベイカー街通信」は８月は夏休みですが、関西では会報も発行し、例会も開いていただいいます。喜んで拝読しました。今号で私の記憶に残った紙面は次のとおりです。
★ホームズ130年、設立35周年を経た関西支部（土居氏）
年間の活動をまとめていただいていますが、改めてその充実した活動に敬意を表します。文中にあるとおり、大学教授などの権威者が多数参加され、しかもその方々が決して気取らず威張らず、参加しておられる姿に再度敬意を表します。
★帆村さん記念ジョッキで涼を楽しむ（飯田氏）
たしか記念品のジョッキは、土産物屋などに手軽につくらせたものではなく、プロの飲食店に納品している店で作ったとの事、楽しくビールを傾けておられる姿が浮かびます。
★ホームズ原理主義と発展主義（１２）（平賀氏）
挿絵に、これも以前から知ってはいますが、ホームズの束縛からにげられないで悩んでいるコナン=ドイルの姿のマンガ、何度見ても面白いですね。
★ジェイムズ・モーティマー医師をめぐる謎（一）（中尾氏）
《バスカヴィル家の犬》は大人気作ですが、何度も読むシャーロキアンからは、かねてモーティマー医師の役割などについて疑問がだされていました。この問題に対する今後の論考を期待いたします。
★六つの署名（その１２）（瑳良氏）
連載パスティーシュも佳境に入りましたが、ホームズが最初に探偵事務所を開いたモンタギュー街の写真が添えられています。なかなか立派な建物が並ぶ良い街並みですね。家賃も高かったことでしょう。ワトソンと割り勘でもっと安い下宿を捜したのももっともだと思いました。
１ダースの警官より役に立つ少年 - 安物買太郎
2017/08/13 (Sun) 17:37:09
瑳良様の「六つの署名」の29節を読んで思わずニヤリとしました。ホームズがベーカーストリート・イレギュラーズの汚い少年たちを称して「１ダースの警官よりも汚い少年たちが役に立つ」と言ったシーンを見事に実例として再現しておられますね。ありそうな話です。でも、少子化した現代ではもはやそんな少年は居なくなりました。
Re:「女王ヴィクトリア 愛に生きる」放送開始 - 米菓の子
2017/08/16 (Wed) 14:35:33
ダウントンアビーの次はヴィクトリア女王のドラマですか。英国のテレビは良いドラマを制作しますね。日本のTVも、軽薄な芸人がお料理を口に運んだ途端に「ウメエ～」などと絶叫するイカサマな番組ばかり作っていてはならないと思います。
平賀先生お教えください。 - 大輪田美咲
2017/08/20 (Sun) 07:33:56
ホームズ原理主義と発展主義（１２）に面白いコナン=ドイルの漫画が転載されていますが、ホームズが足枷となって悩んでいる姿など、カーの「ドイル伝」では全くうかがえません。どうなっているのでしょうか。
ホームズ原理主義と発展主義を読んで - 三波社
2017/08/21 (Mon) 10:23:57
平賀三郎氏の標記連載の12回を読んで思わず頬がゆるみました。曰く「世のシャーロキアンよりも年代学に詳しくないコナン=ドイルのこと」、先に発生した《恐怖の谷》に出ているモリアーティを、後の事件である《最後の事件》でワトソンが知らないと言っている事に対するホームズ学的な表現で、実にセンスあふれるフレーズです。ヒステリックに「ドイルのまちがい」などとののしらない奇知に富んだフレーズでした。
Re: WEJ478号を拝受しました - SLフアン
2017/08/29 (Tue) 18:27:33
上記モリアーティの問題はよく話題にされるが、もっと解らないのが<<最後の挨拶>>におけるカンタベリ駅での事。ホームズは機関車に乗っているモリアーティを確認しているが、果たして「（機関車の）暑い風を吹き付け」る近距離から車上の人間を確認できるのか。機関車に乗っている場合には外の景色を確認できるが、その逆はかなりの動体視力を要し、極めて不可能に近いのではないか。松下了平氏の『ホームズの鉄道学』にも触れていなかったが、ホームズ研究者はどのように解釈してきているのだろうか。気になっています
モーティマ―医師は何か不思議な人 - 振位置
2017/09/02 (Sat) 03:15:35
中尾真理様の論文を読めば読むほど《バスカヴィル家の犬》のモーティマー医師は不思議な人だ。舞台回し役としても中途半端、出だしでは主役級の登場者かと思えどそれほどでもない。語られていない事情でもあるのでは。
Re: 大輪田美咲様 - BUROH
2017/09/02 (Sat) 16:33:44
コナン=ドイルに対する疑問にお答えします。以前にもふれたと思いますが、コナン=ドイルの没後、当時の一流の伝記作家が遺族の協力を得て伝記を書き上げ、心霊現象にのめり込んだ姿などを単刀直入に記載しました。これが、遺族のお気に召さず発禁となりました。代わってカーに依頼して、不都合なことは書かない「御用伝記」を作りました。したがってこのカーの本には不都合な事は一切載っていませんのでこれを参照したコナン=ドイルの研究はすべて砂上の楼閣と言って良いでしょう。
Re: SLファン様 - 辛酸団
2017/09/05 (Tue) 01:27:02
SLファン様の細部ですが、ゆるがせにしておけない疑問に気が付かれたことに敬意を表します。
SLは機関車上部の煙突から石炭の煙が、横のシリンダーからは使用済みの水蒸気（排気）が排出され、トンネルに入ると乗客は辛酸をなめることになりました。ポイントの多い大きな駅を通過する時はパワーを絞ったことと思いますが、さて《最後の事件》のカンタベリーではどうだったでしょうね。SLの大部分は２シリンダー方式で、左右のシリンダーが交互に吸気と排気を繰り返します。その中でチラッとでも見えれば、ホームズ先生のこと、人相を見極めたことでしょう。SLファン様、この件も従来のJSHCの内部の説にこだわらない大胆な説をお考えください。昔ながらの説にはうんざりしています。いい注目点ですので切れ味の良い説をお待ちしています。
辛酸団さま - SLフアン
2017/09/07 (Thu) 07:15:31
「ホームズだから出来た」「ホームズなら全てが可能だ」というのはSH物語の矛盾点を全てドイルに起因するという考え方と何ら変わりがありませんね。さて、列車との近距離にいるなら目線＝角度の問題（列車を見上げる視点になります）から車内の人物をも認識できるとは到底思われません。これは単に物語を面白くするための作為でしかないと考えます。
しかしこの件に就いて「従来のJSHCの内部の説」（参考文献だけでも）を紹介して頂ければ幸甚です。
なお動体視力に関わる観点から見れば＜白銀号事件＞における機関車の時速の件もあるようですがこれに就いては多くのレポートがあり参考になりました。