ウエストホームズ談話室
WEJ480(10月)号を拝受しました。 - 疲労脳
2017/10/16 (Mon) 15:22:19
WEJ480(奈良仏滅会配布)号を拝受しました。いつの間にか号数は480、ページ数は5000を超えているのですね。今回も多くの人の情報や力作が掲載されています。その中で、印象に残ったものは次のとおり、読者としては満足しています。
★平賀さん軽井沢自由塾で講話(浅間氏)
軽井沢の文化協会で講話された由、それも特別立法で国際親善文化都市として建設する旨の法律が国会で制定されているのに、ホームズ像設立の際も意識が低いものがある、と評するもの。ただし我々JSHC側にも国際親善文化活動を行っているとの意識もあまり高くないのでは………。
★カズオ・イシグロ氏にノーベル文学賞(中島氏、土居氏)
日本生まれですが日本語は全く出来ない英国人ノーベル賞を受けたとは愉快ですね。TVでお話しを聞きましたが、なかなか文学的に深いお話でした。
★《青い紅玉》再考(平賀氏)
何か日本語訳について新し視点での講評のようですね。私たちが当たり前と読み過ごしている翻文も再検討が必要かも知れません。
★ジェイムズ・モーティマー医師をめぐる謎―三(中尾氏)
モリアティ=モーティマ―という新説のようですね。これも誰も言っていない事に切り込んだ名論だと思います。
★緋色の検索―2(吉本氏9
その一の写真を見るとなかなかダンディな著者のダンディな作です。風貌や服装は全くダンディとも思えないホームズの孤独と不安の中に見るダンディズム論を久しぶりに読ませていただきました。
中尾先生の「謎」に拍手 - 厳波大阪
2017/10/17 (Tue) 11:07:20
中尾先生の「ジェイムズ・モーティマー医師をめぐる謎」を読んで、喝采の拍手を送りたいと存じます。考えてみますとモーティマー氏は《バスカ》に一度だけ登場する人物、モリアーティ氏も《最後の事件》で一度顔を見せただけ、それ以外はどこで何をしていたか分かったものではありません。この素性が知れず外見が良く似た人物ではありませんか。
AGONY COLUMNがなかなか充実 - まさゆめ
2017/10/18 (Wed) 23:40:04
今号のAGONY COLUMNは新入会員の紹介あり、渡辺さんによる仏滅会のTwitter開設の話題、望月さんの新刊と、とおのさんの支部活動復活などいろいろの短信が充実しており結構でした。これは会員の自主的な活動がいろいろ行われていることを物語っていますね。
平賀先生、お教えください。 - 大輪田美咲
2017/10/19 (Thu) 08:51:19
今回から始まった新論文「《青い紅玉》再考」によりますと、コミッショネアの訳語を昭和28年の英和辞典で引いておられます。もっと最新の辞書で引いた方が良いのではないでしょうか。
Re: 大輪田美咲様 - BUOH
2017/10/20 (Fri) 11:57:12
お尋ねの昭和28年の英和辞典を参照した件で、なぜ最新の辞典を使わなかったかと思われたことでしょう。ご存知のように言葉は刻々と変化します。紫式部の名文も今は読んでもわからない人が大部分、1000年前でなくても明治の樋口一葉も難しいとの事です。そんな古い事ではなくても、50年前に「ヤバイ」という言葉を石原裕次郎が使って流行語になりましたが、今はちがう意味で使われるそうです。ホームズでも、例えば延原謙や鈴木幸夫氏らの訳が適訳かどうかを考えるためにはその当時の意味を考慮することが必要と思いました。半世紀も経てその訳がそぐわなくなった時は、不適切な翻訳をしたと非難するのではなく、誰かが現代版の新訳を出すのが良いのです。
森見さんの本は読んだことがありませんが - 四方山花子
2017/10/21 (Sat) 13:21:19
森見登美彦という作家の本は私は読んだことはありませんでした。しかし今度はホームズネタの小説を書かれたのですね。関西支部の望月さんの本が「京都寺町三条のホームズ」ですが、森見さんも「寺町通221B]」だそうですね。寺町通が良くもてていますが、このお二人は同一人ですか。それともご家族がお知合いなんでしょうか。
「六つの署名」はいよいよ大団円か - 集金兵
2017/10/23 (Mon) 18:51:12
途中で休載していたり、連載が長くなっていた「六つの署名」もいよいよ大団円が近づいたと小生は感じ取っている。国勢が上り坂にあり全世界から国富を得ていた英国にも、もちろん失敗者や倒産社もあったことであろう。その世相がいろいろと書き込まれている。ホームズ若かりし頃の物語である。決して100点満点の作ではなかるが、紙面にこのような文芸がもっとあって良いであろう。
編集後記に注目しました。 - 茶畑の月
2017/10/27 (Fri) 10:27:03
編集後記中に、小林・東山さんが《ソア橋》を《トール橋》と訳した件に触れておられました。編集子の方はあしざまに書くのは立場上出来ないでしょうが、わたくしは《緋色の習作》をはじめ小林・東山さんがお変えになった事件題名はすべて反対で全く使いません。事件の題名というのはコロコロと勝手に変えても良いものなんでしょうか。いかに主宰者でいらしても、あくまで個人訳の全集に用いた題名で、JSHC公式題名でもなんでもなく、新しい訳者さんが別のもっと良い題名を用いるのも自由だと思います。
Re: 茶畑の月さまへ - BUROH
2017/10/28 (Sat) 11:13:48
茶畑の月さんのご意見を拝読しました。《トール橋》という題名が優れているかどうか、好き嫌いかはすべて読者本人の感性で決めること、お嫌いだとしてもその判断に立ち入るつもりはありません。またJSHCの主宰者であろうとなかろうと、個人訳の全集を出された時に題名を含めてどのように訳そうとも自由です。名訳か否かはご本人の才覚によることで、いかに主宰者の訳でもJSHCの公式の訳でも何でもありません。この点をむつかしく考えてこだわる人も居ようかと思いますが、お間違いのないように。