ウエストホームズ談話室

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ホームズファンのための談話室です。どうぞおくつろぎください。  

WEJ481 (11月)号を拝受しました。 - 疲労脳

2017/11/09 (Thu) 22:16:41

WEJ481号を拝受しました。ページを見ると5077~5088となっており、年末に発行されるであろう12月号で5100ページに達します。会報を481号も連綿として発行し5100ページを数える趣味の文化団体は日本にいくつあるでしょうか。快挙だと思います。
さて、今号で私の印象に残った記事は次のとおりです。
★上六近鉄百貨店に喫茶ホームズ発見(翠川氏)
 たくさんの人が利用する近鉄上六駅、近鉄百貨店もたくさんの人が出入りしますが、このニュースは私にとって初耳です。シャーロキアンにも見るだけで観察していない人ばかりなんでしょうか。
★《青い紅玉》再考・2(平賀氏)
 当初は《青い紅玉》と訳していましたが、小林・東山氏や日暮氏の訳あたりから《青いガーネット》に変わりました。この新訳にあたり221Bのすぐ近くにあったベーカーストリートバザールについての調査が不十分であると切り込んでおられますね。今後どうなるのでしょう。
★ジェイムズ・モーティマー医師をめぐる謎・4(中尾氏)
 いよいよ連載は完結。今まで何かおかしいとの漫然たる疑問がありましたが、どこがどうなっておかしいのか、はっきりしていませんでした。今回で明快な結論、楽しく読ませていただきました。
★緋色の検察・3(吉本氏)
 こちらも連載第3回、ダンディな語り口で佳境に達しています。本談話室には、日本のシャーロキアンにダンディな人は居ないとの声もよせられていますが、ホームズ先生はダンディですよね。

新年度予定決まる。 - 南浦和うらら

2017/11/10 (Fri) 09:38:51

新年度の予定が1面の広告欄に載っています。
もう一早くお決めです。6回の内4回が仏滅の日ですね。
ところで、仏滅は「凶日何事も忌む。此の日病めば苦しむ」という日、赤口は「凶日何事にも用いて凶。但し正午だけ吉」とあります。ホームズには関係ない運勢ですが、、、、。
わたしも近ければこのエンギの悪い日に出席したいところです。

べーカー街のバザールなんて聞いたこともなかった - 鹿島安虎

2017/11/11 (Sat) 03:04:45

平賀氏の《青い紅玉》再考(2)を読みましたが、ベーカー街にベーカーストリート・バザールと呼ぶ大型商業施設が営業していたなんて、今までJSHCのお歴々はたくさんおられるが、誰からも伺ったことはなかった。シャーロキアンはどなたもヴィクトリア朝ロンドンの有識者だという顔をしておられるが、上手の手から洩れたのか、実はそれほど専門家ではなかったのか。不思議千万と感じるのは小生だけであったのだろうか。知識は限定的であったという以外ない。

Re: WEJ481 (11月)号を拝受しました。 - りの

2017/11/11 (Sat) 11:52:55

ベーカー街のバザールについては、映画のシャーロック・ホームズで盛り上がっていた頃、「ホームズの世界」サイト管理人さんから伺ったことがあります。映画のはじめの方にバザールで見失うシーンがそこではないかという話で、「ホームズの世界」管理人さんの発見ではないようでした。サイトの検索では出てこないです。バザールの表現が違って出てくるのかもしれませんが。喫茶ホームズについては行くたびに報告していたので、関西支部の皆さん周知と勘違いしていました。別の場所に書き込んでいたようで失礼しました。

奈良仏滅会の長谷川先生に敬服 - 居候

2017/11/14 (Tue) 02:30:07

幹事の渡辺さんの報告によりますと、その当日の発表者の長谷川先生は足を骨折されたにもかかわらず、予定通りお出ましになり、また発表されたとの報告です。発表内容はご専門の言語学をホームズにも及ばされたものと存じます。立派な会員の方とお見受けいたしました。

中尾さんの新説万歳!! - アガサ瀬川

2017/11/17 (Fri) 23:02:09

今号で完結した中尾さんの「ジェイムズ・モーティマー医師をめぐる謎」は全くの新説を、聖典中に根拠を求め、聖典の記述から導かれる結論として導かれた堂々たる新説です。新説に拍手と共に万歳を贈りたいと思います。本年のJSHC内では一番ではないでしょうか。

りのさんへ - みっちょん URL

2017/11/24 (Fri) 11:25:40

ご無沙汰をしております。

映画『シャーロック・ホームズ』の盛り上がりは楽しかったですね。それにたくさんご教示頂き有り難うございました。

ベイカー街にバザールがあったこと、「日本や中国」の物品を売っていた事などはDickens's Dictionary of London 1888(文豪ディケンズの長男が出していたロンドン案内)とBaedeker's London and It's Environs 1900の記述で知っていました。
この2冊は復刻版がアマゾンで購入出来ます。

映画『シャーロック・ホームズ』については本当にあのくらい広い場所だったんだろうか、という疑問もあったのですが、Baker Street Bazaarと記されている地図を見つけたので、拙著『シャーロック・ホームズと見る ヴィクトリア朝英国の食卓と生活』のp254に地図、そしてp255の注6に映画『シャーロック・ホームズ』と注7にはDickens's Dictionary of London 1888の記述を記してあります。

残念ながらこの時からバザールについての研究は進んでいません。



ベーカーストリート・バザールについて - 夕形無形

2017/12/03 (Sun) 03:18:43

ベーカー街が話題になっても、このバザールがJSHCで話題になったことはない。今まで(今後も?)何か孫引き、引用ばかりで議論の底が極く浅かったことの証左である。
りのさんとみっちょんさんが、この件で書き込んでいるが、ご苦労と申し上げる。よく学習している。みっちょんさんは新作ホームズ映画にでてくる市場について見るだけでなく観察されたようだ。小林、東山、日暮各氏よりも半歩先まで踏み込んでおられる。今回の平賀論文はさらにその先までもう一歩進んだようだ。

本物のガソジン - スクランブル交差点

2017/12/04 (Mon) 03:05:53

吉本さんの「緋色の検索」に写真が出ているホームズの時代のガソジンってこんな形をしていたのですかあ! 写真では初めて見ました。今でもどこかで売っていますか?

誰もが昔からバザールを見知っているはずです。 - 猪多道

2017/12/09 (Sat) 01:58:54

 ベーカー・ストリート・バザールについてJSHCで初めて議論になってご同慶のいたりです。平賀論文にも引用されていますが、ベーカー・ストリート・バザールの存在は昔からシャーロキアンは見て知っているのです。
○トレーシー SH事典(1978)各務訳。地図は引用されていますが、「市場」と訳しています。実体は高級ショッピングセンターなので勉強不足の誤訳です。よくできた事典で40年前から出ていますが、この項は参考にしたり引用されないように。早くから見ているけれど翻訳者も誰も観察していなかった例です。
○ホルロイド SH17の愉しみ(1980)小林・東山訳。地図は表紙裏に引用され、Baker Street Bazaarの文字もありますが、ホームズなら赤毛のウィルソンのフリーメーソンのバッジに気がつきましたがJSHCではだれも論評、考察などはなく、いわば本のデザイン、アクセサリーに終わっています。
○バンソン SH百科事典(1997)日暮監訳。ホルロイドと同じ地図を文中に引用しているが、こちらも見るだけで論評、考察はなし。
 40年も前に出版された文献ですが今や古色を帯びています。ようやくにしてシャーロキアンの研究も前に進みつつあります。

「ベイカー街バザール」について(1) - みっちょん URL

2017/12/12 (Tue) 17:03:57

シャーロック・ホームズの研究に書かせないのは既存のシャーロッキアーナですが、研究が進むとシャーロッキアーナを書いた人たちが使った(と思われる)原資料が必要になります。

いま、話題になっているベイカー街バザールについては、何故あのような広い場所があったのかはすでに調べてあります。
この地図(参考資料A)は私が日本シャーロック・ホームズクラブ第69回全国大会(2012年10月)で配布した資料を部分的に拡大したものです。
左1792年版ホーウッド地図によるとLIFE GUARDS STABLESの厩舎と馬場がありました。これが右1870版のOrdnance Survey (イギリス陸地測量部地図)ではBaker Street Bazaarと変化しています。
ベイカー街は18世紀後半になってから開発された地区ですが、そのときにはすでにLIFE GUARDS STABLESの厩舎と馬場があったので、この土地を囲んだ形で開発が進んだようです。

「ベイカー街バザール」について(2) - みっちょん URL

2017/12/12 (Tue) 17:06:57

つぎに、Baker Street Bazaarについて調べる方法ですが、それはPost Office London Directory(郵便住所録)が簡単、そして情報の内容に信憑性があります。
この「参考資料B」も私が日本シャーロック・ホームズクラブ第69回全国大会(2012年10月)で配布した資料のベイカー街の部分のBaker Street Bazaarの箇所を拡大してあります。
これで判るのはBaker Street Bazaarの入り口はベイカー街58でした。そして、どういう業者(お店)があったのかも判ります
私はPost Office London Directory(郵便住所録)の1880年版と1905年版も持っているのでベイカー街バザールの変化も判ります。

Post Office London Directory(郵便住所録)は街路ごとに番地、名前、職業が記されています。おまけにパブやお店などは経営者も記されている優れものです。

当時は一家に一冊あったと言われているPost Office London Directory、シャーロッキアンの本棚にも並べたい資料本だと言えるのではないでしょうか。

Re:スクランブル交差点様へ - 鮎主水

2017/12/18 (Mon) 01:25:11

吉本さんの連載に添付されている古いガソジンですが、たしか昔に平賀さんが持っていると言っておられました。オークションに出品していただきたい気持ちです。

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