今回の紀要は研究面で大充実 - BUROH

2017/12/04 (Mon) 16:26:19

今回の紀要は、JSHCではホームズ研究が最近低調な中で気を吐いています。内容は読後のお楽しみ、一言コメントを付けて目次を紹介しておきます。
アイリーン・アドラーは結婚したか？　　　　　　指　　昭博
　※英国史専攻者がアドラーの結婚などにメス。
シャ－ロック・ホームズと叙述トリック　　　　　大川　一夫
　※叙述トリックの概念を追った京大ミス研の流れによって。
モリアーティ教授は数学者か　　　　　　　　　　飯森　洋一
　※ホームズが数学者と表現したモリアティの専攻にメス。
ジェイムズ・モーティマー医師を巡る謎　　　　　中尾　真理
　※モーティマー医師の正体に鋭くメス。
聖典とは何か　　　　　　　　　　　　　　　　　太田　　隆
　※聖典の文学性、科学性に対する論理学的メス。
ブラームスの不在　　　　　　　　　　　　　　　小林　由美
　※ドイリアン研究の行き詰まりに対する不在学の提起。
ホームズ時代のイギリス財政と海軍　　　　　　　佐々木一仁
　※経済雑誌のテーマともなり得る英国財政論。
吾輩は『ホームズと漱石』にういて語るのである　眞下　庄作
　※ホームズと同時だにロンドンに居た漱石研究。
ホームズとワトスンの愉しんだウィスキー　　　　見吉　時枝
　※聖典にわずか２回出るだけのウィスキーについての研究。
誰が殺したモリアティ　　　　　　　　　　　　　福島　　賛
　※ライヘンバッハでの殺人事件に関する一考察。
《青い紅玉》再考　　　　　　　　　　　　　　　平賀　三郎
　※新訳を出すについての翻訳上の工夫にメス。
JSHCの中でもセンスのある学識高い研究がシャーロック・ホームズ研究委員会の同人によって続いている。