ウエストホームズ談話室
ホームズ132年の新春を祝う - 疲労脳
2018/01/08 (Mon) 13:37:06
1887年に《緋色の研究》が発表され、名探偵ホームズが世に出て132年の新春を迎えました。会員の皆様明けましておめでとうございます。ホームズが田舎の地主階級の家に多分3男として1854年にうまれてからは159年です。ホームズが世界のどこかに老後を送っているかどうかは不明ですが、生存していれば159歳になります。この年に年賀切手を貼ったWEJ483号(2018年1月1日付)が到着し、関西支部の嬉しいプレゼントとなりました。楽しい気分で拝読しましたが、最近はハイレベルになった紙面で印象に残った記事をいくつか挙げておきます。
★中島さんの「神戸からバリツなど文化発信論」(中津氏)
神戸港は開港150年、正典に登場するバリツ(バーティズ)が神戸港からイギリスに発信されました。コナン=ドイルはホームズがこれを使ってライヘンバッハでモリアティを退治したとしていますが、バリツがロンドンに紹介されたのはこの後のこと、勘違いしている。これが神戸発信の文化の一つとは愉快です。また神戸からロンドンに渡った柔術家の仕草をチャップリンが学んだというのも二重に愉快です。天下の名優も神戸発の芸を身につけたのですね。
★12月仏滅会の報告(森田氏)
佐々木氏と川島氏からハイレベルな発表があったことが報告されており、充実した仏滅会であったとわかりました。
★川島さんの仏滅会発表(森田氏)
同じく川島氏から「ホームズ譚はロンドンの物語か」の発表があり、現場とされる場所の描写上問題点を指摘されたとのこと。時間が足りなかったと報告者は残念がっていました。ぜひもう一度お願いしたいものです。
本来のシャーロキアンの発表にふさわしい充実した仏滅会であったと思われます。紙面もなかなかハイレベルな会合だと感じました。