中尾さんの本を読みました。 - 異名寺

2018/03/31 (Sat) 08:50:34

４８５号で紹介されている中尾さんの本を読みました。昨今オリジナル書き下しのホームズ本はほとんどみられず、昔の研究や枝葉末節についてゴチャゴチャ調べられたようなものばかりの中で、本当のオリジナル書き下しの本で、小生の見るところ、努力作の一言に尽きます。
本年に今後どんな本が出版されるか予測もつきませんが、これほどの著作はおそらく出来ないと言えるだろう。

イラストが秀逸でんな - 関西のどぜう

2018/04/01 (Sun) 18:11:55

４８５号を読み進めて思わずふき出したページがおました。一つは５ページの林さんの論文に添えてあった、ジェームス・ライダーとおぼしき男が鵞鳥を追っかけているイラスト。もう一つは花婿であるが気の利かない公爵の次男セントサイモンが新大陸出身の花嫁ハティと腕を組みながら花嫁が落とした花束を拾ったモールトンと顔を見合わせているシーンである。論文のテーマは「世界主義」、愚かな王様や間抜けな大臣の批判を口にしている。世界主義を論じる論文にはまことにピッタリのイラスト、よく捜しだしたものであうｒ。

中尾先生の著書は立派な文学史 - るりはら

2018/04/03 (Tue) 19:53:22

中尾先生のご本を私も読みました。一言でこの本を表現するならば、文学者が書かれた文学史の本です。ホームズの好きな人が一生懸命に書いたホームズ本の翻訳史や発行史などの書誌的な本は少なくありませんが、これこそ文学者が書いた文学史そのもの。推理小説について「文学史」の文字に難色を示す人があるかもしれませんが、もうこの本は立派な文学史の業績ではありませんか。

コヴェント・ガーデンのガチョウ屋について！ - AINO

2018/04/06 (Fri) 01:50:08

この号掲載の林論文でも取り上げておられるが、コヴェントガーデンは花奔・野菜が中心の市場で鳥獣の肉を売る店はないとの説がもっぱらまかり通っている。日本のシャーロキアンは英語の文献に弱いので、馬鹿正直にその通り信用されている。小生は料理好き、しかも市場をのぞいて材料を仕入れて来て自分で調理することが多い。その時に野菜市場にこぶや鰹を売るコーナーがあったり、肉市場に付け合わせに適した肉以外の食糧を売るコーナーがあると大いに助かっている。コヴェント・ガーデンには野菜以外何も打っていない市場という存在もかたくなすぎる。花奔や野菜の市場であろうが、それ以外は全く売っていないという立証は聴かないし、周囲にはいろんな店があったと考える方が現実的である。

コヴェント・ガーデンのガチョウ屋についての愚見 - 瀬田ヶ谷

2018/04/20 (Fri) 10:24:18

標記の件で、AINO様が卓見を寄せておられますが、小生もまさに同意見です。日本のホームズ研究は木を見て森を見ず、また文献の字面を見て、それ以上の現実を見ていません。コヴェント・ガーデンがホームズの頃は野菜や果実の市場であったのは歴史的事実であろうが、店の100％がそうであることなど、全体主義官僚統制国家以外は考えられません。狭い了見の研究家の現実離れした解釈と思います。食肉の卸売り市場はバーツ近くのスミスフィールド市場であるますが、ここで仕入れた牛肉であれ鶏肉であれ、小売業者は市内各地で店開きをします。コヴェント・ガーデンにもブりンキンリッジが小さな店を隅の方で出していたとしても全く不思議でなないと思います。