ウエストホームズ談話室

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ホームズファンのための談話室です。どうぞおくつろぎください。  

SH紀要第25号を読みて - 異名寺

2019/01/30 (Wed) 10:59:02

関西支部のWEJ第49号に、福島賛氏が「シャーロック・ホームズ紀要発行」との一文を寄せておられる。そこに概要が紹介されているが、実物をじっくりと読ませていただいた。総評として、内容は従来のJSHC関係の出版物の中で最も充実した研究が数多く掲載されていることを挙げたい。まさに日本のシャーロキアンによるホームズ研究が、SH研究委員会に集う人々によって結実し開花したものと
信じる。全部で8編が採録されており、いずれも力作であるが、敢えて一作を挙げよといわれるならば、佐々木一仁氏の「《赤毛連盟》再考」を挙げたい。「質屋の裏の銀行になぜナポレオン金貨が眠っていたのか」との副題がつくが、銀行間で資金不足を融通し合うのはよくあることであるが、いちいち公表などしない。また当然に融通された銀行は融通した銀行に金利を払う。60万フランと言えば日歩でいくらになるか、当時の相場は存じないが、もし不要になったとすれば即刻返金して無用な利息を節約するのが、金融機関の常識である。また高額の金貨を保管していることが噂になっていたとの事であるが、金貨の保管場所を外に漏らすような事は全く考えられない。この金融関係者なら当然に抱く疑問に、従来メスを入れたシャーロキアンが居なかった方が不思議で、シャーロキアンの経済オンチを示す以外のなにものでもない。これに日本初の(おそらく世界初の)メスを入れた論文であり、高く評価している論文はこれだけではないが、その内でも高く評価したい。
また細かい分析のみに終わらず、総合的に論じている点も多としたい。

私は平賀論文を第一位に推したい - 期待民

2019/02/01 (Fri) 11:02:06

SH紀要25号で、佐々木氏の《赤毛連盟》の金融界の常識に基づいた論文を一位の内容と挙げておられます。これに異存はなく、私も優秀論文として評価するのに疑問はないが、敢えてタブーに挑戦して、従来の常識を転換した平賀三郎氏の「モリアティ教授の死体を追って」を同点として挙げたい。ほとんどのシャーロキアンが無批判のまま受入ているが、ライヘンバッハ谷の滝を訪れた者も多いのに気付かなかったことを解き明かす。しかも、シャーロキアンが陥りやすい細かい分析を爪楊枝でつつく研究ではなく、総合的な研究なのも高く評価される。

中尾様の論文も同点一位では - 竹田翁

2019/02/04 (Mon) 12:40:57

今回発行のSH紀要掲載論文について、異名寺様は佐々木様の
「《赤毛連盟》再考」を第一に挙げ、期待民様は平賀様の「モリアティの死体を追って」を挙げておられます。両評価共小生としては異存はありませんが、これらと並ぶ同点一位としてもう一つ中尾様の「《四つの署名》とインド」を挙げたいと存じます。今までのシャーロキアンは細かい事ばかり論じていますが、残念ながら従来未踏であった分野に分けいっておられ、大学の紀要に出しても遜色ないものと考えます。

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