ウエストホームズ談話室

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ホームズファンのための談話室です。どうぞおくつろぎください。  

ホームズの誕生日は1月5日? - 根岸のケーキ屋さん

2019/02/10 (Sun) 00:22:29

WEJ496号3面に大問題な記事が載っています。『クリスマスの歴史』という本が出て、その中に「英国では十二夜は1月5日」と書いてあるのですか。今まで、シャーロキアンの間では、十二夜は1月6日、この日がホームズの誕生日とされていました。前々号で平賀先生が「モリアティ教授は生きている」との説を発表されたので、5月4日は教授の命日ではなくなり、今度の本で、ホームズの誕生日も違っていることになりました。大変!大変!

JSHCの物知りさんよろしく調べて。 - 近くの他人

2019/02/14 (Thu) 10:12:23

JSHCの物知りさんは、「どこかに書いてあればそれを引用、孫引きする人である」と定義したら失礼でしょうか。詳しく問い詰めると、案外根拠は明らかではなく、表面的な物知りが物知り顔しているだけではありませんか。

ホームズの誕生日について調べてあります - みっちょん

2019/02/14 (Thu) 19:21:38

JSHCの会員ですが「物知り」かどうかは自分では判断出来ません。
それでも「シャーロック・ホームズの誕生日」については調べて10年ほど前にサイトにアップしてあります。
アップしてあるコンテンツの題は「シャーロック・ホームズQ&A」で「シャーロック・ホームズの誕生日は何日でしょうか?」という質問に答えると言う形式です。
このページを作った理由は毎年1月6日になる頃に同じ質問を受けるので作りました。
アドレスは http://shworld.fan.coocan.jp/20/a_8.html

「ホームズの誕生日及びBSIへの言及記述史表」を作って、これを元にして記しています。



大川会員は5月22日説ですよ。 - 成田さくら

2019/02/15 (Fri) 17:06:09

今や最古参と言ってもよい大川一夫会員は、5月22日説です。誕生日について聖典に全く手がかりはなく、「1月6日説も有力メンバーの誕生日に合わせたものらしい」と指摘され、5月22日説を採っておられます。著書『ホームズ! まだ謎はあるのか?』の114ページにあります。

Re: ホームズの誕生日は1月5日? - みっちょん

2019/02/15 (Fri) 17:15:13

追記です。
「シャーロック・ホームズの誕生日は何日でしょうか?」に載せてある年表の補遺情報ですが
「長沼弘毅の作品を中心とした年譜」のページに前史として
1930年〜1949年の江戸川乱歩による、コナン・ドイル、BSI、ホームズ関連の情報発信をまとめた表を載せてあります。
http://shworld.fan.coocan.jp/06_doyle/agent/06_naganuma.html

お誕生日は10月30日ですよ。 - 南浦和うらら

2019/02/16 (Sat) 01:14:25

《赤毛組合》を読むと、ホームズの行動に一カ所不可解な所があるのに気付いておられませんか。もともと退屈きわまりない孤独なホームズをワトソンが訪ねたところ、赤毛の男が相談に来ていたことからストーリーは始まります。訪問客二人とも約束していたわけではありません。赤毛の男が帰った後で、パイプで三服の煙草をやり、イスの中で体を丸めていたホームズた突然ワトソンに「きょうの午後セント・ジェームズ・ホールでサラサーテの演奏があるから行こう」と言い出します。この日のこの時刻に演奏会があることをホームズは調べてあったのです。何故でしょうか。それはこの日がホームズの誕生日で、彼女など誰も訪ねて来ないホームズは、自分の誕生祝いに一人で好きな音楽を聴きに行くつもりでいたのに間違いはないと思います。

年代学は面白いです - みっちょん

2019/02/16 (Sat) 10:00:00

JSHC会員へのご意見(笑)にレスを付けていましたが、話の流れが私の大好きな年代学に変わったので私もレスの内容を変えますね。

ホームズ物語の記述からホームズの誕生日を見つけるのは年代学の研究の第一歩だと思っているので、ホームズの誕生日が5月22日説、10月30日説となる記述を見つけたのは素晴らしいと思います。
ただ、単発花火のようにこれで終わりにするのではなく、是非60編すべてを年代順に並べて、その最初に「これこれしかじかなので」ホームズの誕生日は5月22日or10月30日(別の日でもOK)であると書くと信憑性(?!)が増すと思います。
10年ほど前になりますが、
H・W・ベル
w・ベアリング-グールド(参考本の表記です)
H・T・フォルソム
J・ホール
J・トムソン
鈴木 利男
J・P・クラウザー(フランス)
以上の7人の説を年表にしてアップしてあります。
http://shworld.fan.coocan.jp/33nenndai/2007c_chronological.html

この7人の中でホームズの誕生日が「1854年1月6日」と言っているのはw・ベアリング-グールドだけです、他の方々は月日までは書いていませんし、生まれ年が「1854年」以外の人もいます。
まだまだ調査する価値のある分野です。せっかくホームズの誕生日は5月22日or10月30日と紹介されているので、今後の研究を頑張ってください。

Re: お誕生日は10月30日ですよ。 - 木下信一

2019/02/16 (Sat) 15:11:46

ええと。
ホームズは自身がヴァイオリンを弾くような人間です。また、サラサーテは当時の大スターのヴァイオリニストです。
また、1890年といえば蓄音機による音楽ソフトもなく、音楽を聴こうとすれば、自分で演奏するか、コンサートに行くしかありませんでした。

加えて、独身男は一人でコンサートに行くことについて全く抵抗がありません。増して音楽好きなら。

わざわざ調べるまでもなくサラサーテの来英、コンサートは大評判になっていたと考えられるし、自身がヴァイオリンを弾くホームズなら、別に誕生日でなくとも足を運びます。

クラシック音楽がマイナーなジャンルとなり、ソフトで演奏をいつでもどこでも聴ける現代の感覚で、中産階級では一般的だった、まだクラシックが現代音楽だった時代、録音メディアによるソフトのなかった時代の大スターのコンサートを見るのは、危険だと思います。

卓説をお待ちしています。 - 鹿島安虎

2019/02/25 (Mon) 16:09:21

ホームズの誕生日について、聖典の記述、当日の英国の風俗や社会、なによりもホームズやワトソンの言動に何らかの根拠を求めて論じる必要がありますが、ここで言う根拠とは誰が、どんな説を唱えているとか、どこになにが書いてあるかといった過去のシャーロキアンの説を調べるのが研究ではありません。小生としては、新しい観点で手アカのついていない新しい卓説をお待ちしています。

ベアリング=ゴールドの注釈には注釈が必要 - 福島

2019/02/28 (Thu) 14:48:03

WEJの記事に投稿した趣旨があまり伝わっていないようなので、ここで整理をしたいと思います。
1月6日がホームズの誕生日とされること自体に反対するわけではありません。
問題なのは、ベアリング=ゴールドが――長沼弘毅が実際に会見した時にこう呼んでくれと言ったそうなので敢えてこう書きますが――1月6日は「十二夜」であると注釈に書いたことが、今に至るまで難の疑問もなく引用されていることです。シェイクスピアの「十二夜」はエピファニー・イヴ、すなわち1月5日の夜のことです。時計が一般的でなかった時代、1日の終わりは日没まででしたから、「1月6日の夜」というのは「前日すなわち1月5日の晩」を指していました。
これが原因でキリスト教徒の宗派によっても「十二夜」の定義が曖昧になっています。ベアリング=ゴールドはホームズの宗派が自分たちと違う可能性までは考慮できなかったのでしょう。彼が注釈として使った先行研究についても再検証が必要なものが多すぎますので(カーバンクル=ガーネットなど)、日本版の新しい注釈付きを作りたいものですね。

拝啓 木下信一様 - 南浦和うらら

2019/03/08 (Fri) 09:49:48

木下信一様が10月30日誕生日説にご意見を述べていただきました。木下様といえば『ホームズまるわかり事典』に「歌手カリーナの正体は」をはじめ『ホームズなんでも事典』『ホームズおもしろ事典』にも執筆しておられる関西支部に咲いた大きな花と称して良いお方と存じます。《赤毛》の捜査の途中でホームズがサラサーテのコンサートに出かけたことに私は注目していますが、多少の疑義も唱えていただいています。予めコンサートの日程を調べてあったことは、自分の誕生日だからと思ったのに不条理でもあるのでしょうか。

Re: 拝啓 木下信一様 - 木下信一

2019/03/08 (Fri) 12:05:51

不条理なのではなく、単なる思い付き以上のものではない、ということが決定的に駄目なんです。証明がないのです。「他の可能性がない」ことを示すことができなくとも、「他の多くの可能性よりも自分の説の方が蓋然性が高い」という状況証拠を積み上げていかなければ、思い付きに過ぎない。
人文科学や自然科学では「オッカムの剃刀」という概念が重要になります。ものすごく簡単に言ってしまえば「あることを説明する場合、説明が簡単である(説明に要する前提条件が少ない)ほど、真理に近い」と考える考え方です。
この場合なら、

・サラサーテが当時の音楽シーンの大スターである(今と違ってクラシック音楽は現代的な音楽だった)
・当時は音楽ソフトがなく、本人の演奏は実演を聴くしかなかった
・独身男が一人でコンサートに行くことは、別に変なことでもなんでもない
・「自分へのプレゼント」という考え自体が、はたして19世紀に存在したかは怪しい(現代の外国にこんな習慣があるのかどうかわかりませんが、日本では、少なくとも自分の記憶では1980年代末のバブル時代くらいから「自分へのプレゼント」という習慣が広まったように思います。ヴィクトリア朝のイギリスにそんな習慣があったなら、昭和24年に満年齢が一般的になり、その後誕生会が一般化した、少なくとも高度経済成長期には、そういう習慣が日本でも一般化していると思われます)

という事実があるわけです。
それなら、「たまたま自分の誕生日ぴったりにサラサーテがコンサートをしていて、それをわざわざホームズが調べて、当時そういう習慣があったかどうかも定かでない自分のためのプレゼントとしてコンサートへ行く」ということを想定するより
「大スターのサラサーテがイギリスで公演するので、音楽好きのホームズが、サラサーテの演奏を聴けるこの機会を逃すまいとコンサートに行った」と考える方が、想定する条件がはるかに少なくて無理がない。
また、あなたの論では「独身のホームズが何もないのに一人でコンサートに行くのは不自然だ」というところから論を立てているわけでして、前提条件の「一人でコンサートに行くのが不自然」という点が証明されないと砂上の楼閣で、それを前提にした結論は崩れてしまいます。そして独身だから一人でコンサートに行くのは不自然、というのは偏見以外の何物でもない以上、「誕生日だった」も崩れざるを得ない。

私は「誕生日であるわけがない(誕生日と考えるのが不条理だ)」と言っているのではありません。誕生日かもしれないし、そうでないかもしれない。しかし、積極的に「誕生日だ」と考えるには論拠があまりにも不足していて、思い付きの域を出ないと言っているのです。
お解りいただけましたか?

誕生日は4月4日ですよ - サンタ

2019/04/10 (Wed) 03:22:15

文学オンチのホームズがシェイクスピアの十二夜の台詞を二度口にしたところから1月6日誕生日説が生まれたのですが、私の説もこれに匹敵します。それは、それほど食通でもないホームズが、二度も食事をしたローストビーフで有名なシンプソンに注目しています。
《瀕死の探偵》では絶食して病人を装っていたホームズが事件解決後何か滋養になるものを食べようと訪れたので、これは置いておくとして、《高名の依頼人》では4月3日と4日の二回訪れています。3日はワトソンに用事があり、ワトソンが予約してこの店で食事、窓際のテーブルでストランドの通りをゆく人を見下ろしながらその日にグルーナー男爵と会った話などを聞きました。よく4日も食事を共にして事件のなり行きの話をしたのですが、ここで疑問なのは、事件の経過を話すならわざわざシンプソンまで行かなくてもベーカー街で聞け良いのです。それは、この日がホームズの誕生日であったので、お祝いを兼ねて食事をしたのに違いありません。ご承知の通り、その後にホームズは暴漢に襲われて負傷しましたので、とんでもない誕生日となりましたが、かえって波瀾万丈の日を送るホームズに相応しい日ですよ。

Re: 誕生日は4月4日ですよ - hibiki

2019/04/16 (Tue) 13:36:01

《高名の依頼人》はそもそも九月の事件ですし、ホームズが襲われたのは食事をした二日後です。
もう少し本文をよく読まれた方がよろしいかと思いますが・・・
サンタさんの読まれた日本語訳がそうなっていたのであればそれはそれで問題かも知れませんが。

Re: Hibiki 様 - サンタ

2019/04/25 (Thu) 01:20:03

 4月10日の発言では失礼しました。その後春の桜花にうつつを抜かし、談話室に訪問していなかったので失礼しました。
 私としては、十二夜の台詞以外にホームズが2回タッチしたケースを探して誕生日を突き止めたいと思いました。理論的には十二夜説と同じ立論です。そこでシンプソンズを思いつきました。ホームズは2回訪れた記録が残り、内1回は2度訪れています。十二夜説をしのいだ立派なデーターです。欧米のシャーロキアンの行っていることは気高く、日本人が何を言っているんだと変な権威主義の横行するのも困ります。それは《高名の依頼人》です。ところが、パソコンで原稿を削ったり追加したり書く順番を入れ替えるなどしていた時に別の説も考えていたのですが、そこにミスが発生し4月4日と書いた原稿になってしまいました。
 さて、その日付ですが、ワトソンは9月3日に始まったと書いていますが、いわゆる年代学者の自由な発想では諸説あります。鈴木利男氏のシャ―ロック・ホームズ事件の年譜》によれば、次のとおりです。
 ベル 9月13日初日説
 ザイスラー 9月13日初日説
 フォルソム 10月3日初日説
 クライスト 9月3日初日説であるが、出航予定日の曜日がちがう
 ベアリング=グールド 9月3日説であるが、その後の経過日が違う
 ディキンズ 途中の曜日がちがう
以上総じて鈴木さんは9月3日説を取っている。JSHCの年代学議論も、いつまでもベアリング=グールド説ではなく、鈴木さんの本をベースにしませんか。
 

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