ウエストホームズ談話室
コナン=ドイルの文学性に疑問 - 面会謝舌
2019/02/11 (Mon) 18:11:12
WEJ496号掲載の中尾論文にあるとおり、コナン=ドイルは植民地などの原住民を食人種、容貌醜悪な人、未開人として描いている。心霊現象にのめり込んでいるが、この辺りが、有名なホームズの作家であっても、文学者ではなく、立派な紳士としての評価を受けなかった原因であろう。
Re: コナン=ドイルの文学性に疑問 - 木下信一
2019/02/14 (Thu) 07:38:02
操作ミスでうっかり消してしまったので再掲。
ええと、その理屈だとユダヤ人への偏見に満ちた『ヴェニスの商人』書いたシェイクスピアは文学者でないことになりますね。
歴史の研究で忘れてはいけないことは「現代の基準で過去を裁くな」ということです。19世紀の人間は、19世紀の時点では当たり前に持たれていた偏見を持っていたとしても、それを現代の目で批判するのはお門違いだ、ということです。
また、文学者や芸術家は、その産み出すものによって評価されるのであり、人格や言動で評価されて芸術家や文学者を名乗るものではありません。
弟子ともいえる同僚の妻と恋愛関係にあったダンテ・ゲイブリエル・ロセッティは芸術家ではないのか?
やくざな渡世の末に殺されたクリスファー・マーロウは文学者ではない?
背徳が売りのオスカー・ワイルドは?
神霊協会の会員だったルイス・キャロルは文学者でもなければ紳士でもない?
紳士というのは、人格者がなるものではなく地主階級とアッパー・ミドル・クラスの男性がそう呼ばれるものです。